図書館職員が読んだおすすめ本を紹介します!
今回ご紹介するのは装幀家・菊地信義さんの本です。
書名:装幀余話
著者:菊地 信義/著
出版社:作品社
請求記号:022.5 キ
ISBN:978-4-86182-960-4
みなさんは「装幀家」という言葉に馴染みはありますか?英語で言うなら「ブックデザイナー」でしょうか。本の表紙やカバーなどのデザインを行う専門家の人たちです。
2022年に逝去された装幀家・菊地信義さんが生前語った本と装幀への思いが綴られている1冊です。
生涯で一万五千冊以上の装幀を手掛け、日本のブックデザイン史に大きく名を残した彼の姿から、本づくりの本質や奥深さが見えてきます。
世の中的には電子書籍がだいぶ浸透してきましたが、視覚的なインパクトを大切にし、読者に深い印象を与えるような菊地さんの装幀を実際に手に取って触れていると、紙の本もまだまだ捨てたもんじゃないなと、生意気にも感じたりします。
2019年には彼の人生と仕事を描いたドキュメンタリー映画『つつんで、ひらいて』(発売・販売元バンダイナムコアーツ)が公開され、世間の認知度が大きく上がるきっかけになりました。
図書館には『つつんで、ひらいて』のDVDも所蔵しています。よりリアルに、生々しく、装幀の世界に触れることができるので興味がある方は貸出してみてください。
ほんの一部となりますが、菊地信義さんが手掛けた装幀には以下のようなものがあります。ぜひ、装幀も含めて楽しんでみてはいかがですか。
・講談社文庫、講談社文芸文庫、河出文庫、平凡社新書などの定番フォーマット
・北方謙三の『水滸伝』『楊令伝』シリーズ
・山川出版社からの教科書を含むほとんど全ての出版物
・中島義道著作の多く
・澁澤龍彦全集、同翻訳全集(河出書房新社)